――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)をきっかけとするロンドンと他の欧州の金融センターの主導権争いの中で、忘れられがちな潜在的な勝者がいる。米国だ。  欧州の資本市場のビジネスは、ロンドンが他のどの都市よりも多い。英国のブレグジット時に合意された暫定的な取り決めが年内で期限切れとなった後は、その一部を移行しなければならなくなるだろう。  これは現在交渉中の貿易協定の内容には左右されない。この協議に対する前向きな結果への期待が今週、英ポンドを押し上げている。