弁護士が世の中から取り残される!?
いま取り組むべき「真のデジタル変革」とは何か

世界で最も利用されている
クラウド顧客管理システムで
法律事務所のデジタル化 

 大橋氏の所属する一新(いっしん)総合法律事務所では、こういった問題に対応するため、業務のデジタル化を図った。現在紙資料はすべてデータ化され、クラウド上に保存してある。顧客データや関連するコミュニケーション履歴も一元管理し、検索するだけで利益相反チェックが行える状態だ。

「どこにいても同じデータにアクセスできますから、コロナ禍以降は半数の弁護士が在宅で仕事をするようになりました。裁判所へもノートパソコン1台で行っています」(大橋氏)

 大橋氏が目指したのは、「小手先ではない」真のデジタル化。さまざまなシステムを併用し、データをExcelで管理するような仕組みだと、何度も転記したり、分析するために関数を使ったりと非常に手間がかかる。案件の進捗、顧客情報、コミュニケーション履歴、過去の案件資料、売上情報などすべてのデータを一元管理でき、どこからでも同じデータにアクセスできるクラウドベースのシステムが必要だ。

 そこで一新総合法律事務所は、全世界15万社以上で利用されている、クラウドベースの顧客管理システムSalesforceを導入した。Salesforceはその名のとおり、営業支援に強みをもつクラウドツールだ。一般企業向けのSalesforceを法律事務所で使うには、たとえば「商談」という機能を「事件」や「顧問相談」に変更することから始まり、法律事務所特有の業務の流れなどに対応させるため、相当程度カスタマイズや開発をする必要がある。さらに、汎用性の高いシステムであるゆえに、運用にはある程度のITリテラシーと費用が求められる。

 一新総合法律事務所では、法律事務所に特化した開発を行い、新潟や東京などに複数の拠点を持つ同事務所でのスムーズな情報共有や業務の効率化に成功した。

 このSalesforceの特徴を活かした上で、弁護士・法律事務所向けに開発されたシステムが「LEALA」である。 

従来は機能ごとに複数のシステムが必要で、同じ情報を何度も入力や転記する必要があった。LEALAは一度の入力で、あらゆる情報を統合し、情報を“資産化”できる。

問い合わせ先

株式会社レアラ
https://leala.ai/
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