FGNへの入居は、19年5月。「福岡市が力を入れてスタートアップを支援してくれるという話を聞いて門をたたきました。投資家が集まるイベントがあり、そこで知り合った投資家から実際に投資をしていただいたり、メディアへの紹介や士業の方の無料相談などもあって、起業に関してはFGNの中で全て完結できると思います」(井口社長)。

 フィシュルは当初クラウドファンディングで資金を集め、評判が良かったことから事業化へ踏み切った。味にこだわりのある共働き世帯がターゲットで、有名な料理人が監修、仕入れから商品開発、加工まで全ての工程を自社管理する。

スタートアップ都市・ふくおかが注目する、未来のユニコーンたち福岡市内で最古の小学校だった旧大名小学校をリノベーションしたFukuoka Growth Next。起業家の卵を育て、成長してここから羽ばたいていく日を応援する

「米国に比べて日本は起業へのハードルが高いイメージがありますが、FGNのような支援があれば、誰にでも可能だと感じています。目標は、水産業界に関わる全ての人を豊かにすること。今は旧教室“2年3組”に入居しており、毎日黒板を見るたびに初心に帰って頑張ろうという気持ちになります」と語る井口社長。弱冠25歳だが、シーズは確実に芽を出しつつある。