こうしたスタートアップを数々輩出しているFGNの施策とはいかなるものか。「福岡市と民間3社が連携して、ハード面の整備とともに、育成プログラムの提供や、グローバルアクセラレーターとの連携、資金調達機会の創出など起業に必要なサポートを全て行っています」とFukuoka Growth Next 運営委員会事務局の内田雄一郎事務局長は説明する。FGNの役割は、いわゆるシード(種子)と呼ばれる創業期のステージの起業家たちを市場に送り出すことだ。そのために独自の「FGN ABBALabファンド」も組成、これまで入居者が達成した資金調達額は、通算で53社、約174億円に上る。

 福岡市は“スタートアップ都市ふくおか”を宣言し、自治体の中でも起業家支援に力を入れていることで知られる。「福岡市はアジアに近く、台湾や香港等からの起業家も入居しています。今後は起業家支援のランドマークとして“アジアの扉”としての役割も担っていきたい」と語る内田氏。世界へ羽ばたく福岡発のユニコーン企業の出現に、期待が膨らむ。

Fukuoka Growth Next 運営委員会事務局
内田雄一郎 事務局長
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