ビジネスと技術が一体となる
ポストDX時代に備えるために
しかし、DXはゴールではない。そこからが始まりであり、トランスフォーメーションを成し遂げた後、実際にビジネスを回していく「ポストDX人材」の育成が不可欠だ。そうした視点から岩本氏は、「これまでのように、ビジネス部門から言われたものを手堅くつくるだけの組織や技術者は、業界でも淘汰されていく」と指摘する。
「テクノロジーがビジネス上のどのような問題を解決するのか。技術とビジネスの双方を見渡し理解できる知見を持ったアーキテクトこそが、ポストDX時代に求められるタレントです。経営や事業部門がビジネスのロジックを変えようとする時に、テクノロジーはどう対応すべきかを一緒に議論し、タイムリーに答えを提示していく能力こそが必要なのです」
変化は一般企業だけでなく、システム開発などを担うIT企業にも押し寄せてくる。ビジネスとテクノロジーが一体となって迅速に動き、変化していくためには、外部のIT企業やSIerに任せていたのでは間に合わない。企画や設計など、上流部分だけでも内製化しようとする企業が増え、優れたIT人材を好条件で取り込む動きが活発になる。その中で、外部のIT企業は、顧客とワンチームとなって企画から参画し動くことが求められる。時代に合わせてIT企業やSIerのビジネスのあり方も変化しなくてはならない。
「IT技術者が事業会社の一員となって、一緒に新しい事業をテクノロジーの側面から考え、支援していく時代が来ます。そこに適応できるアーキテクトだけが生き残っていきます。そのためにリスキリングという形でIT企業やSIerを支えるのも、私たちの大切なミッションだととらえています」
ポストDX時代には、ビジネスとテクノロジーがこれまで以上にシームレスに結び付く。Ridgelinezは、そうした時代を見据えて「一気通貫のDX支援」を実現する。
「多くのコンサルティング会社は、戦略策定や事業改革、マインドセットを変えるための教育変革、テクノロジーセットの刷新といった、いわゆる“上流”部分を多く手がけていました。しかし私たちは、そこに加えてシステムデザインまでをくまなくカバーします。さらにその先の実装や運用に関しても、エンド・トゥ・エンドのトータルなDXをサポートすることができます」
Ridgelinezは単なるIT技術領域のアドバイスに留まることなく、全体的なアーキテクチャの視点を持ち顧客のDXをサポートすることをビジネスの根幹とする。その伴走は、変化の中で行方を見定めようと目を凝らす企業に、より信頼性の高い具体的な指標を提供することから始まる。
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