オンライン診療プラットフォームを通じて、病院と薬局が抱える課題を解決

オンライン診療からオンライン服薬指導、薬の宅配までをワンストップで提供するプラットフォーム「SOKUYAKU」をローンチしたジェイフロンティア。グルメサイトやホテル予約サイトのように希望の診療科や受診希望日からクリニックを選べることはもちろん、利用者の評価などを参考にしてクリニックを選ぶことができる。患者から見れば「SOKUYAKU」は便利なツールだが、実は日本の医療の課題を解決する力を秘めている。

ジェイフロンティア 中村篤弘 代表取締役社長

「初診から電話や情報通信機器を用いた診療により診断や処方をして差し支えない」。厚生労働省は、新型コロナウイルス感染症が拡大し、医療機関の受診が困難になりつつあることから、時限的・特例的な対応として2020年4月、スマートフォンやパソコンのような情報機器や電話を使って医師の診療を受けるオンライン診療を初診から認める通達を出した。

 国が18年に公表した資料(「2040年を見据えた社会保障の将来見通し」)によれば、医療費は40年に18年比で1.8倍に膨れ上がる一方で、医療従事者の数は1.06倍にとどまり、今以上に医療の現場は逼迫するという見通しが示されていることから、規制緩和を歓迎し、「高齢化の進展に伴う社会保障費給付費(医療費)増加、慢性的な医療従事者の人手不足による労働環境や待遇の悪化などにより、働き方改革やデジタル化が急務となっている医療現場が抱える構造的な問題を解決できる可能性が生まれた」と話すのはジェイフロンティアの中村篤弘社長だ。

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