学科の細分化や特別なコース設定にも注目したい。「学科やコースの教育目標や履修内容を確認し、何より子どもが興味・関心を持つ分野かをチェックしてください」と、安田常務。決して甘くはない大学での学びを全うするのに不可欠なのが、学生自身の意欲だからだ。
私学では、入試のルートが複数用意されていることが多い。推薦入試やAO入試の種類や実施方法は多様で、一般入試もセンター試験利用や地方受験、第2志望以下の学部・学科に試験得点をスライドできる制度などが組み合わされていることが多い。奨学金などの経済的サポートも拡充の傾向だ。「支給の条件はさまざまで、受験前に予約できる奨学金もあります。事前に大学に問い合わせると、利用できるものを教えてくれます」(安田常務)。
まずは多様化する大学・大学院の学びの実際について、親が自らの目で確かめてみることから始めてはいかがだろうか。