365日24時間体制で監視する強固なセキュリティー
三つ目の誤解は「海外販売では決済における不正利用対策は難しい」ということ。しかし、エンド・ツー・エンドの不正防止ソリューションを導入しているペイパルなら取引の安全性を守る仕組みが充実している。
具体的には、予測アルゴリズムと最新テクノロジーを駆使して、売り手がチャージバックと不正取引の両方を管理・監視できるようにサポートしている。セキュリティーのインシデント管理に多くの投資を行い、現在、サイバー攻撃への対応の80%以上が完全に自動化されている。単純なフィッシングからDoS攻撃(Denial-of-Service attack)まで、あらゆる攻撃に対応可能だ。
「ペイパルの全ての取引は、何百もの異なるマシンラーニング・モデル(ML models)によって精査され、個人や加盟店にとって安心・安全かどうかを確認します。しかも、取引完了までのスピードは2 秒以内。加えて、世界中の専門家から成る不正対策専門チームが常時モニタリングを実施し、取引を365日24時間体制で監視する強固なセキュリティーを構築しています」
万が一、事故が起きた場合には、一定の条件の下に補償する「買い手保護制度」と「売り手保護制度」も設けられている。同市場調査によると、海外通販の利用者が決済方法を選択する際の一番の決め手は「セキュリティー」、次いで「決済スピードの速さ」「利用可能な決済方法」となっている。いずれの点でもペイパルの優位性は高いといえるだろう。
ホリデーシーズン商戦・年末商戦が越境ECの狙い目
越境ECの狙い目の一つとして注目したいのは、近年、世界中で繰り広げられている「ホリデーシーズン商戦」だ。世界的な一大イベント「ブラックフライデー」や、中国で11.11と呼ばれる「シングルズデー」、メキシコの「ブエンフィン」などは、20年に記録的なオンライン売上高となった。
もちろん、海外の消費者を理解することが市場参入を成功させる鍵であることは言うまでもない。海外進出を検討する際は、各国の文化やEC事情などを把握しておくことも大切だ。例えば、中国ではライブストリーミングショッピングが爆発的に普及。海外の売り手向けに輸入品の倉庫販売のライブストリーミングを提供する企業もある。
一方、フランスでは政府によって年2回(夏とクリスマス後)しかセールが認められていない。また、ドイツの海外通販の利用率は35%と、欧州平均(46.3%)よりも低くなっている。スマートフォン経由のEC利用率も国により差がある。こうした各国の文化やEC事情については『2021年ペイパル海外通販レポート』をぜひ参考にしてほしい。
「テクノロジートレンドも市場ごとに異なりますが、共通するのはスマートフォンが急速に好まれるプラットフォームになったこと。越境ECでもその最適化が不可欠になっています。海外販売戦略を立てる際には、ターゲットとする市場についての最新情報を得て、どのようなモバイルコマースのオプション、決済方法、ショッピング体験が必要かを検討してみてください。決済周りの煩雑な業務はペイパルにお任せいただき、本業に集中して事業拡大を実現していただければ幸いです」
これまで見てきたように、越境ECの手間のかかる決済業務を簡素化して本業に専念できるようになるのが、「ペイパル」活用の大きなベネフィットだ。日本には海外の人々にとって魅力的な商品やサービスがたくさん埋もれている。ペイパルをパートナーにして、海外市場に踏み出してみてはいかがだろう。