M&Aの専門家に必要な財務分析力
M&Aのプロフェッショナルに必要な財務・税務の専門性とは、会社や事業の財務状況・税務ポジション・事業価値/株式価値を正しく数字で把握し、その関係性や重要性を理解することで、取引の価格や条件に落とし込めるような結論(ソリューション)を出せること。それができるところは、会計士・税理士集団でもあり、M&Aを多く経験したメンバーで構成される同社の強みだ。「単に大手会計事務所出身というだけでM&Aサービスをあまり経験していない独立系ファームや、昔ながらのプライベートな株式売買の慣習の延長で対応している中堅事務所・仲介会社も多いので、専門家の選択は慎重に行ってほしい。成立するディール(取引)には、こういう条件で折り合えばお互いにリスクを抑えられ、正しい評価で売買ができるという“落としどころ”が必ずあります。そこを外さずに、取引後に売り手も買い手も取引対象となる会社そのものも、納得感が得られたり、良かったと思えるディールを成立させることがとても重要だと考えます。そのために当社のフィナンシャル・アドバイザー(FA)は、まずはお客さまの立場で守るべき利益を尊重しつつ、売り手・買い手の両者に歩調を合わせて、M&Aのプロセスを進めていきます。これが本来あるべきM&Aの進め方なのです」と力を込める遠藤代表。
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同社が対象とするサービスは、M&A戦略の立案から、取引実行後の事業統合、出口戦略実行までとM&A取引全般にわたる(図参照)。また、FA業務のみならず、デューデリジェンス~バリュエーション~スキーム検討~PPA(Purchase Price Allocation)といった会計税務の専門家サービスもまた、統合的視点で分析できる強みを持っており、「スタッフ中心に業務提供を行う大手会計事務所よりも、むしろ質の良いサービスが提供できる」という。