デザイナーの感性と、空間づくりのノウハウを融合
ドラミートウキョウは、リテール関連の幅広い事業を展開するLMIグループ株式会社の100%子会社である。
親会社のLMIグループは、2019年8月に設立。「レガシーマーケットイノベーション」を掲げ、M&A(企業の合併・買収)を通じて自ら伝統的市場に参入、DX(デジタルトランスフォーメーション)による経営改革と事業変革を通じてレガシー企業を成長企業に変えていくことをミッションとしている。
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現在では、ドラミートウキョウ、クレスト、建設・木材卸売業の東集、そこにクレストホールディングス時代に買収した植物専門小売りチェーンのインナチュラルを加えた4事業会社で構成され、リテール業界で事業を展開している。
「当グループの事業会社は、いずれもリテール産業への貢献ができるケイパビリティー(能力)を持っている点が共通しています。ドラミートウキョウは最上流からの業態開発やコンセプト設計、空間設計のプロであり、クレストは店舗における販促物・内装の企画・製作・施工や、デジタルサイネージ・AIカメラソリューション等によるデジタルサービスを提供しています。東集は木材を中心とした材料を用いた製作機能を持っています。
そして小売りのインナチュラルはグループ内で開発したソリューションの実験の場になったり、最前線で消費者インサイトを獲得したりする役割を担います。LMIグループが横串を通していることで、事業会社を横断したプロジェクトを組成し、ユニークな提案ができることが当グループの特徴です」と語るのは、LMIグループ 執行役員 経営戦略室 室長の長森健太氏である。
長森健太氏PwCにおいて新規事業企画、事業/プライシング戦略、営業/マーケティング戦略等、主に戦略テーマでのコンサルティングを経験したのち、REAPRAにてベンチャー投資、投資先支援に携わる。その後、起業・独立を経て現職。現在は全社/事業戦略策定、各事業横断のプロジェクト推進、アライアンス、業績管理等、グループ全体の戦略機能を担当。
ドラミートウキョウは、リテールの新たな業態開発や、新しいまちづくりなどを支援している。その担い手として、LMIグループはドラミートウキョウを買収して間もない21年1月、「新しい業態を生み出し、それに合った空間を創り出す」ことを得意としている真榮城氏を迎え入れ、同年8月、同氏は代表取締役に就任した。
長森氏は、「LMIグループが買収するまで、ドラミートウキョウはハイブランドショップの店舗ディスプレーなどを手掛けるデザイン専門の会社でした。世界の最先端を行くハイブランドに高く評価されたアートの感性と、真榮城が業態開発や空間づくりで培った経験とノウハウを融合させることで、他のデザイン会社にはない提案が可能になります。そこにグループ全体のケイパビリティーを掛け合わせ、日本のリテール業界に新しい価値を提供したいと考えています」と説明する。