個人資産の多くを占める不動産。そこから収益を得るためには、多岐にわたる専門知識が必要になる。リオ・ホールディングスは、コンサルティングと不動産の領域を中心とした資産運用サービスをワンストップで提供。これまで蓄積した知見を生かし、弁護士・司法書士・税理士等と一体となって、顧客にベストなソリューションを提供する。

(左から)司法書士法人 リオ・パートナーズ 林 秀樹 代表社員(司法書士)、弁護士法人 リオ・パートナーズ 南 裕史 代表社員(弁護士)、リオ・ ホールディングス 中川智博 代表取締役、税理士法人 リオ・パートナーズ 我謝孟作 代表社員(税理士)

 日本の資産家のポートフォリオは株式や債券、投資信託といった金融資産の割合が増えているとはいえ、まだまだ中心となるのは不動産だ。不動産で収益を上げるためには、専門的な幅広い知識が必要であり、相続時の手続きにも専門家の知恵を借りなければならない場面が多々ある。

グループ企業と士業をワンストップで

 リオ・ホールディングス(HD)は、資産として保有している不動産の有効活用に焦点を絞り、さまざまな問題の解決に取り組み、資産価値を高めることをミッションにしている。同HDの傘下には、資産運用コンサルティング、再生コンサルティングなどを行う「リオ・コンサルティング」、不動産賃貸仲介、リーシング(客付け)戦略の立案などを行う「リオ・ソリューション」、アセットマネジメント、不動産売買仲介などを行う「リオ・アセットマネジメント」、ホテル運営を行う「リオ・ホテルズ」などの事業会社がある。

 同HDの中川智博社長は、グループの強みをこう語る。

「当社では、お客さまが必要とする不動産の運用や相続に関するコンサルティングサービスをワンストップで提供しています。専任のフロント担当者がお客さまの資産の状況や課題を把握した上で専門家と連携して調査・検討にあたり、お客さまに負担をかけることなく課題の解決を図ることができるのです」

 中川社長がワンストップサービスを考えたのは、リクルート創業者の江副浩正氏から「世の中にない便利なものをつくれ」と教わったことがきっかけだった。そこに親族の相続の体験が重なる。祖父の不動産の相続に際し、「不動産の売買には不動産会社、登記には司法書士、法律問題には弁護士、税金の処理には税理士というようにいろいろな専門家の手を借りなければならず、縦割りの仕組みを不便に感じました。そこで、専門家が提供するサービスをワンストップで提供できる体制を作れれば、『世の中にない便利なもの』になるのではないかと考えたのです」。

 事業の拡大に合わせて、リオの理念に共感する専門家のパートナーが少しずつ増えていき、2007年、現在の同HDのグループ企業とリオ・パートナーズ総合事務所(弁護士法人、司法書士法人、税理士法人、社会保険労務士法人の総称)が連携し、ワンストップのコンサルティングサービスを提供する体制を整えた。