抗菌・抗ウイルスの効果を持つコーティング剤を販売
携帯電話ショップなどで売り上げアップに貢献
過剰在庫と必要在庫をITで結び付けるマッチングワールド。同社が今力を入れているのは、新しいコーティング剤である「ピカプロDX」である。スマートフォンの画面の保護に用いられるガラスコーティング剤で、抗菌・抗ウイルスという大きな特徴がある。
モバイルマッハ事業部
森田卓良氏
「『ピカプロDX』は、コロナ禍での新しい生活様式に寄り添った、時代のニーズに応えたガラスコーティング剤です。SIAA(抗菌製品技術協議会)から正式な認証を受けた商品で、抗菌効果に加えてウイルスを不活性化することが実証されており、これを画面に塗布することで衛生的な状態を維持することができます」。そう語るのは、同社モバイルマッハ事業部の森田卓良氏だ。
そもそもスマホの画面は、想像以上に汚れている。頻繁に触るために指紋や皮脂などが付きやすい。ガラスの表面には小さな凹凸があり、へこんだところに入り込んだ汚れはなかなか取れない。「ピカプロDX」はその凹凸に入っていき、硬化することで表面をきれいな平面にするので、通常よりも屈折が良くなり画面がクリアになるのだ。
(左)抗菌・抗ウイルスの需要がある場所に使うため、スプレー式の「ピカプロDX」も発売
一般のコーティング剤は石油系の接着剤が使用されていることが多く、塗布後に化学薬品の刺激臭に悩まされることがある。その点、「ピカプロDX」は無害な水とシリカで製造されているので、臭いもなく、肌に触れても安心である。そのメリットは限りなく大きい。「極端な話、赤ちゃんがなめるようなことがあっても危険ではありません」と森田氏は説明する。
同社が「ピカプロDX」の販売を始めたきっかけは、B to Bのマッチングサービスでスマートフォンの取り扱いを始めたことにある。そのサービスに付随して、ガラスコーティング剤という分野に注目したのだ。スマートフォンの中古市場では、わずかな傷でも売却時に価値が落ちる要因になる。ならば機器の側面や背面までもカバーできるコーティング剤は需要があるはずだと考えた。それに抗菌・抗ウイルスの作用があればなおいい。
そこで同社では、コーティング剤専業メーカーのピーライズが開発した「ピカプロ」に、抗菌・抗ウイルス機能を加えた「ピカプロDX」を共同で開発、販売をスタートしたのだ。