一部のドコモショップで
取り扱いを開始
当初は、家電量販店向けに販売していたが、今年に入って携帯キャリアの大手であるNTTドコモの「ドコモショップ」の一部でも取り扱いが始まり、販路が一気に拡大している(ドコモショップ全ての店で取り扱いをしているわけではない)。
東京都目黒区にある「ドコモショップ都立大学店」では、今年から「ピカプロDX」を店頭でコーティングするサービスを開始したという。
泉田佑恭氏
ドコモショップ都立大学店にて。「ピカプロDX」はコーティングの施工法がとてもシンプルで、 特別な従業員教育も必要なく導入できたという
「導入したきっかけは、抗ウイルスを気にされるお客さまが増えてきたからです。店頭でお客さまからコーティングに関する質問をされたり、家に帰ってアルコールでスマホの画面を消毒しているなどの話を聞き、それならばコーティングサービスを始めようと思ったのです」
そう話すのは、店長であるディ・ポップス営業本部の泉田佑恭氏である。
数あるコーティング剤の中から「ピカプロDX」を選んだのは、安全安心に使える利点があったからだという。コーティングの施工法もとてもシンプルで、施工時間は約5分。溶剤は人に無害な原料でできているので素手で作業ができ、開封後も常温で保管できる。
「新しいサービスを導入しても、オペレーションが簡単で、スタッフへの負担が少ないことが決め手になりました。店舗では、新しい端末の購入や機種変更のタイミングで、お客さまにサービスをお勧めしています。反応は上々で、お声を掛けた約半分のお客さまがコーティングを選択されます。今スマートフォンは高機能化して機種変更の間隔が長くなったため、来店回数の減少が課題になっています。そんな中で『ピカプロDX』は、初期投資がほとんどない上にお客さまのリピーター化が期待できるため、店舗の売り上げアップに大きく貢献してくれます」
スマホコーティングサービスの提供は、こうしたショップに限定されない。例えばネイルサロンや美容室の中には、施術の前後にスマホのコーティングサービスを行う店舗が増え、利益アップに貢献している。量販店のゲームコーナーなどでも需要が増えており、ゲーム機器にコーティングできる使い切りの商品の販売も開始している。硬いものであれば塗布することができるため、駅の階段の手すりやエレベーターのボタン、自動販売機の釣り銭トレーなどにも使うことができる。そうした抗菌・抗ウイルスの需要のため、塗布用のスプレー式商品の販売もスタートした。
B to Bのマッチングサービスと同様に、時代が求める製品を市場に送り込んでいる同社。「ピカプロDX」を事業の新たな柱として捉え、積極的に事業を展開していく予定だ。