情報技術が進化すると、より多くの人が、より幅広いデータを活用する場面が増えてくるのではないかと思います。現時点ではコスト面を考えると、保存していないデータも、将来的には非常に役に立つ可能性もあるかもしれません。私たちは、未来のアルゴリズムにおいてもデータを活用できるように、記憶媒体に革新を起こし続ける挑戦を行っています。
西 ウェザーニューズ社のこれからの挑戦は、気象データと気象データ以外のデータとの接続にあるのかもしれません。たとえば熱中症予測は、周辺環境と個人の血圧、深部体温データの関係性などから判断したほうが、より正確だと考えるからです。
濱田 たしかに、携帯電話やスマートウォッチにもフラッシュメモリが使用されているので、採取可能で直ぐに使えそうなデータですね。
西 衛星リモートセンシングデータは、究極のビッグデータです。さらに解像度を高めると、見えていない細部が見えてくると思うのです。さらに人類は海中データ収集にも手が付いていません。今後過酷になるであろう自然環境に対しても、できるアプローチがまだあるのかもしれません。
濱田 日に日にデータの重要性が増していくばかりの現代社会では、データをどう使いこなすかが個人や企業、ひいては世界の運命も分けるでしょう。
そうした世界中各所でビッグデータを保存する場面、活用する現場で、力強いインフラになることがキオクシアの役割だと考えます。
今回、気象ビッグデータ活用のお話を聞かせていただいて、記憶媒体が担う役割の意義を再確認しました。私たちの技術革新が、人々の生活を豊かにしていくことにつながる。それこそが私たちが挑戦し続ける理由です。
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気象ビッグデータの活用でウェザーテックを進化させるウェザーニューズ社と、記憶媒体の進化でビッグデータの活用を促すキオクシア。それぞれの立場は違えど、ビッグデータの活用で社会をより良くしていきたいという信念は通底していた。第4次産業革命とも称されるAIやビッグデータを用いた技術革新において、それを支えるインフラも革新を続けなければならない。ビッグデータ活用という文脈で、記憶媒体が担う役割は限りなく広がっている。
プロフィール:
西 祐一郎(にし・ゆういちろう)◎1993年株式会社ウェザーニューズ入社、システム開発カンパニープレジデント、WITHステーションCIO等を経て、現在はテクニカルディレクターとして、予報センターで開発の責任者を務める。
濱田 誠(はまだ・まこと)◎キオクシア株式会社 SSD事業部SSD応用技術部 部長。SSDの技術マーケティングから製品戦略、顧客技術支援を担当している。
キオクシア株式会社
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