早慶に共通して見られた
就職先の意外な特徴とは?

 早大では、前年2位のNTTデータと4位のアクセンチュアが87人で1位、前年7位だった国家公務員一般職が65人で3位となった。コンサルティング業界と公務員の就職が伸びている。

 この結果には、コロナ禍が少なからず影響を与えていそうだ。「不確実性が高まる中、個人としての能力を高められる環境で働きたい」と考える学生が増え、ここ数年、コンサル人気は高まり続けてきた。また安全志向が強まり、民間企業への就職を様子見する学生が増えていることがうかがえる。

 次に慶大だが、1位は前年3位の慶應義塾、2位は同4位のアクセンチュア、3位は同11位のPwCコンサルテイングとなった。早大同様、コロナ禍の影響を受けた結果といえそうだ。

 目を引くのは、就職者数が97人とダントツで多い慶應義塾。職種の内訳は不明だが、大学の中では就労環境が比較的充実していること、卒業生の愛校心が強いことなどの理由が考えられる。

 足もとでこうした傾向は見られるものの、総じて早慶の卒業生は様々な企業・団体で活躍している。

*この記事は、株式会社大学通信の提供データを基に作成しています。

【ランキング表の見方】
2022年春の大学別の主な就職先。就職先(企業・団体)の名称は、原則としてアンケート調査時点の各大学の回答による。また、大学通信の調査方法によって表記しており、正式名称と異なる場合がある。大学により、一部の学部・研究科を含まない場合がある。大学院修了者を含む。(調査/大学通信)
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