医師の働き方改革や防災対策など、幅広い社会課題を解決したい
「Beacapp Here」は、導入社数、ユーザー数共に国内ナンバーワンのオフィス向け位置情報サービスだ(東京商工リサーチ調べ、22年11月時点)。三井不動産以外にも数多くの大手企業が導入しており、最近では中堅・中小企業の導入事例も増えているという。
ビーキャップの岡村社長によると、オフィス以外にも、病院や物流倉庫、工場など、さまざまな施設で活用されているとのことだ。
「急患などが頻繁に発生する病院では、どの医師やスタッフが、どこにいるのかという位置情報の把握は非常に重要です。24年4月には、医師の時間外労働時間に上限規制が設けられ、医療現場における人員配置の効率化や働き方改革がますます求められるようになります。そうしたニーズにしっかり応えられるサービスを提供していきたいのです」(岡村社長)
さらにビーキャップは、セコムグループで防災関連サービスを手掛けるニッタンとの提携を通じて、火災報知機とスマホを連動させ屋内の人の動きを把握するサービス「B Catch Now」にも技術提供している。
岡村社長は、「オフィスの課題だけでなく、医療現場の働き方改革から防災対策まで、幅広い社会課題の解決に貢献したい。そのために、これからもさらなる技術の進化とサービスの向上を追求していきます」と語った。