強盗は効率がいい
素人強盗が増えるからこそ、凶悪化が進む

 なぜこのような傾向が生じるのか。ここからは推察だが、「効率」を求めた犯罪者の選択の結果ではないか。

 例えば、空き巣は防犯設備が整った現代住宅では侵入のハードルが上がり、家探しの手間もある。ひったくりは、電子マネー化で現金の持ち歩きが減り、稼げない。オレオレ詐欺は演技力を要し、時間も人もカネもかかる。

 対して、強盗は手っ取り早い。ドアを開けさせるか窓をたたき割るか、住宅へ入ってしまえば脅して金品を奪い、逃げれば良いのだ。

 通常の感覚で言えば、強盗などリスクしかない。窃盗に比べ格段に罪が重く、検挙率も高い。割の良いバイト感覚で手を出すなど正気の沙汰ではないのだが、先頃検挙される強盗事件の被疑者はその多くが闇バイトや、顔見知りの若年グループだ。

 つまり、日常的に犯罪行為をしているような層とは異なる、「これ以上はまずい」という判断が分からない素人の犯行だ。

 素人の犯行だからこそ、被害はより甚大になる。焦ってパニックを起こした犯人に危害を加えられたり、加減が分からない犯人に大けがをさせられたりするなどの危険性が上がるのだ。最悪の場合、死に至らしめられる可能性もある。

 そうした被害を避けるためには、物理的な対策に加え、日頃からいざというときの対処を意識しておくことが肝要となる。

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最も重要な備えは「玄関」での対応

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