もし強盗に出くわしたらどうする?
おすすめの逃げ方と、絶対やってはいけないこと
そして、万が一強盗に出くわした場合の対処法だが、基本的にはただ一つ、「逃げる」。これに尽きる。とにかく逃げて、通報することだ。
不審者が部屋へ入ってきたら、とにかく外へ出よう。ガラスが割られる音や、明らかに招かれざる侵入者の物音がするのに、危機感なく様子を見に行ってはいけない。
靴や貴重品などなくて構わない、ベランダがあり、隣室と隔壁がある場合は、蹴破って近隣へ逃げることも許される。
そこで、もしものときに逃げられるよう、日頃から避難経路の確認もしておこう。玄関から入ってきたら、窓から入ってきたら、ここまで入ってきたらどうするか。めったにない「もしものとき」に、日頃の想定が生きてくる。
どうしても外へ逃げる経路がないときは、籠城という方法もある。海外ではパニック・ルームといわれる避難部屋が備わっていることもあるが、日本の住宅にはなじみがなく後付けも難しい。
なので、トイレなど、外からの侵入が難しい鍵のかかる部屋に逃げ込もう。このときに通信手段がないと、助けを呼べずどうにもならない可能性がある。集合住宅や住宅密集地域であれば大声で騒ぎ周囲に異変を知らせる方法もあるが、必ず携帯電話を持つか、万が一の避難先となりそうな部屋には電話の子機などを置いておこう。
もし強盗に出会っても、助かるためにやむを得ない状況を除き、立ち向かってはいけない。武器があっても腕っぷしに自信があっても、最大の護身とは「危険から逃げる」ことなのだ。
最後になるが、ターゲットにされないよう個人情報の扱いには細心の注意をしてほしい。
資産状況や家の間取りは、思わぬところから漏れることがある。過去には家族が通っていた占いや自己啓発、セミナーなどから情報が筒抜けになっていたというケースもあった。SNSも、生活水準や行動パターンが分かるような投稿を公開するのは控えるべきだろう。
強盗に限らず、犯罪者は常にターゲットを探している。その人の趣味嗜好など、プライベートが分かれば分かるほど付け入る隙も見つけやすい。自分や周りの管理意識はどうなっているか、今一度振り返るタイミングかもしれない。
田中慶太:株式会社ヴァンガードスミス代表取締役
北海道警察を退職後、複数の民間企業経験を経て2015年株式会社ヴァンガードスミス設立。近隣トラブルなど“事件未満”の相談先である『近隣トラブル解決支援サービス』は全国80万会員を超え、「事件にさせない社会」構築を目指す。



