2023年7月13日、ダイヤモンド社ビジネスメディア局はウェブセミナー「BEYOND DX2023 第1回 企業価値を高めるストラテジー&ファイナンス」(協賛:Tagetik Japan、Sansan)を開催した。不確実性の高い時代を迎えた今、企業の経営企画や経理・財務を担当する部門には、企業価値を持続的に向上させるためのさまざまな取り組みが求められている。セミナーでは、企業が新たな価値創造を実現するために行うべきファイナンスと戦略をテーマに、ビジネスパーソンに向けての実践を見据えた提言があった。
CFOの役割は「3つの軸」にあり
変化が激しい現代だからこそ高まる学びの重要性
株式会社CFOサポート
代表取締役CEO
(前ブリヂストン 執行役専務グローバルCFO、 元日本電産〔現ニデック〕 取締役専務執行役員CFO)
吉松加雄氏
代表取締役CEO
(前ブリヂストン 執行役専務グローバルCFO、 元日本電産〔現ニデック〕 取締役専務執行役員CFO)
吉松加雄氏
ウェブセミナー冒頭の基調講演には、株式会社CFOサポート代表取締役CEOの吉松加雄氏が登壇。「ポストコロナ時代のグローバル経営におけるCFOの役割とCFO人財の育成」と題した講演を行った。「理論と実践の融合による科学的で合理的な経営」をサブテーマに、グローバル経営においてCFOに求められる役割や基本姿勢、戦略課題について説明した。
吉松氏は三菱電機で3カ国(英国・シンガポール・米国)の現地法人で計11年間経理・財務の責任者を務め、さらにサン・マイクロシステムズの日本法人や上場当時のエスエス製薬のCFOを歴任。そして日本電産(現ニデック)ではCFOとクロスボーダーM&Aの進展に伴うPMIを担当し、その後にブリヂストンでもグローバルCFOを務めた。
次ページでは、吉松氏が数々のグローバル企業でCFOを務めた経験の中から導き出した「CFOの役割」を3つの軸から紹介する。