総合建築事業と総合人材サービス事業の二つの事業ドメインの掛け合わせで、さまざまな事業を創出するハンズホールディングス。 “人は何にでもなれる”を合言葉に、入り口の広い採用活動を実施。 徹底的に仕組み化された育成システムをベースに、事業の拡大を続けている。
徳村有聡 グループCEO
ハンズホールディングスの企業コンセプトは、“「空間」×「人」=∞の事業創出”。具体的には、「空間」は総合建築事業、「人」は総合人材サービス事業のこと。この二つの事業ドメインを掛け合わせることで、多様な事業領域を無限大に創出している。
総合建築事業を担当するのは、グループの中核会社である「チョウエイハンズ」。得意とするのは、ロードサイドの商業施設の開発から施工だ。
「この業界は、比較的工期が短いケースが多く、当社はお客さまの納期や予算に合わせたスピーディーな施工で評価を頂いています。また最近ではデベロッパー事業を開始し、自社の所有物件も増やしていきます」。そう話すのは徳村有聡社長。
全国展開する勢いのあるクライアントの出店をサポートすることで、事業の範囲も拡大している。
同社の特長は、内装工事、電気工事、空調工事などを含めて、グループで内製できる点にあり、さらに造作家具を作る工場も持ち合わせているため、コストを圧縮できるのが強みである。
一方、総合人材サービス事業を担当するのは、「ハンデックス」。業務請負、設備工事を中心に、内装や各種組み立て、施工を行う“職人”を多数抱えている。全国に46の営業所を展開しているが、今後さらに拠点を拡大していく予定だ。
「当社は、高い品質で事業を展開するため、目的に特化した研修センターで人材を育成しています。今はスキルのある人材を雇用するのが難しくなっているため、技術研修にてスキルアップさせたり、外部から採用した人材に教育を施して、拠点を運営するノウハウを習得させたりしています。教育を徹底的に仕組み化し、マーケティング戦略にのっとって開所するのが特徴です」(徳村社長)
人手が足りない場合は、グループ企業で技術者や職人を紹介することができる。相互に補完し合える体制も、優位性につながっている。