「建機レンタル」というビジネスを生み出し、建設機械は買うものではなく借りるもの──という常識を土木・建築業界に定着させたパイオニア企業がアクティオだ。レンタルにコンサルティング機能を加えた提案型サービスで、社会に貢献し続けている。
アクティオ
小沼直人 代表取締役社長兼COO
小沼直人 代表取締役社長兼COO
鮮やかな赤に「AKTIO」のロゴが躍動する看板を一度は目にしたことがあるだろう。パワーショベルやクレーン、ブルドーザー……。ビル建設や道路工事などの現場に欠かせない建設機械を幅広く取りそろえ、ゼネコンや建設会社に貸し出す。今では当たり前になった建機レンタルというビジネスを1967年に生み出し、業界のリーダーとして革新を続ける企業がアクティオだ。同社の大きな特色が、レンタルにコンサルティングを掛け合わせた提案型営業「レンサルティングⓇ」を実践していることだ。
「レンタルというと、かつては買うより安いことが最大の価値でしたが、われわれはモノだけでなく知恵も貸す。そして、必要なとき、必要な場所に、必要な機械をジャスト・イン・タイムで届けることで、時代のニーズに合致した付加価値を生み出しています」と小沼直人社長は話す。
人手不足に悩む現場を効率化し、安全な工事を支えるのはもちろん、顧客のDX(デジタルトランスフォーメーション)やICT(情報通信技術)活用を後押しし、適切なメンテナンスで機械や設備の寿命を延ばして環境負荷を減らす。全国455カ所の営業拠点と146カ所の工場・センターに200万台以上の建機を保有するネットワークを築き上げ、道路の補修から巨大な国家プロジェクトまで、幅広い現場に対応できる体制を整えている。