首都圏に近いという立地の優位性や安価な用地、独自の優遇制度や人材確保支援を武器に、積極的な企業誘致に取り組んでいる茨城県。近年は大型案件の立地が相次ぎ、半導体関連企業の集積などの事業環境が評価され、さらなる集積が進む。優良企業を魅了する茨城県の優位性を検証した。

 日本経済復興のキーともいわれる半導体産業。電子機器やデジタルインフラの基幹部品である半導体の需要は年々拡大し、今や政府が掲げる「戦略物資」としても重要性がさらに高まっており、サプライチェーンを支える半導体製造装置やシリコンウエハーなど素材の分野では、依然として競争力を持つ。経済産業省は2023年6月に「半導体・デジタル産業戦略」を改定、日本の半導体の生産能力を上げ、安定的な供給の確保を目標に掲げている。

成長のステージをご提供します

大井川和彦
茨城県知事

 本県は、首都圏に近接し、高速道路や重要港湾、空港などの交通インフラが充実していることに加え、つくばには最先端科学技術が集積し、日立・ひたちなか地区にはものづくり産業が集積しております。また、半導体・次世代自動車等の先端産業の本社機能の移転や生産拠点の整備に対する補助制度を創設しております。これらの事業環境や補助制度を評価いただき、県外からの企業立地件数が6年連続で全国1位※となるなど、多くの企業の皆さまから本県が選ばれております。

 今後もさらなる事業環境の向上に取り組み、皆さまの新たな成長のステージとして「茨城」をお選びいただけることを心よりお待ちしております。

※経済産業省「工場立地動向調査2022年(1月~12月)」による