主力の事業であるフードビジネスでは現在、紙製品をはじめとするさまざまな消耗品・備品をラインアップ。仕入れ先の開拓を常に行いながら、飲食店経営に必要なものを幅広く用意している。商品寿命の長いものは汎用品(規格品)として販売、それらは“水野の赤いカタログ”と呼ばれる分厚い年次の冊子にまとめられ、業界では有名な存在になっている。

 ディストリビューターとして顧客のニーズに迅速に対応するために、物流システムにも力を入れている。国内3拠点の物流センターと九つの支店・営業所を持ち、2023年9月には、千葉県に新たな拠点として、ロジスティクスセンターを立ち上げた。

業界メジャー。「人」×「提案」で、無限大の容器包装。「#映える」をプロデュース2023年に竣工した千葉ロジスティクスセンター。一元管理とバーコード管理を導入して効率化を図り、資材管理コストや受発注コストの削減を実現している

「私たちの特長は、圧倒的な品ぞろえと紙器への知見と提案力、全国対応や納期の迅速さにあります。中身に流行があっても、容器が必要とされることは変わりません。メーカーと信頼関係を築き、社会の変化やお客さまのニーズに合わせて柔軟に商品を提供してきたのが成長の要因だと考えています。近年は、外食で培ったノウハウを生かし、医薬品や介護事業者向けのサービスを拡大、最近では社会的な“脱プラスチック”の動きを踏まえ、環境を意識した商品開発も行っています」と、水野社長は同社の強みを語る。

 EC事業では飲食店向け通販サイト「カイコム」を展開。今後はECサイトを利用した販売に力を入れていく予定だ。