パソコン専門店ドスパラ、ゲーミングパソコン「GALLERIA」――コンシューマー向けの高性能パソコンメーカーとして知られるサードウェーブ。2024年8月に就任の新社長は法人事業の強化を宣言、個人・法人の2本柱で持続的な成長を目指す。 

人々の創造活動を支援しながら、日本一のパソコンメーカーを目指すサードウェーブ
井田晶也 取締役社長COO

 2024年3月に設立40周年を迎えたサードウェーブは、今なお成長期の真っただ中にある会社だ。それを裏付ける数字の一つが売上高。コロナ禍に見舞われた2期(20年7月期、21年7月期)を含めて、右肩上がりを続けており、23年7月期は760億円に達した。
 この売上高を井田晶也社長は「27年中に1000億円まで引き上げる」と宣言している。

法人事業を強化し
持続的成長を実現

 同社は1984年、後にパソコン専門店ドスパラの前身となる小売事業からスタート。80年代は、米国の未来学者アルビン・トフラーが情報化社会の到来を予測した『第三の波』が注目されていた時代。サードウェーブという社名は情報化社会をつくるという意思を持って名付けられた。

人々の創造活動を支援しながら、日本一のパソコンメーカーを目指すオフィスはパソコンの聖地・秋葉原の高層ビルの最上階にある。写真は、聖地を一望できるフロアにある「休憩室」。オフィスコンビニやコーヒーメーカーで一息ついたり、リクライニングチェアでリフレッシュができる

 やがて、自社で企画・開発・販売する、ハイスペックな、ハイエンドBTO(Build To Order=受注生産)パソコンのメーカーへと成長した。eスポーツなどのゲームやクリエーター向けの「GALLERIA(ガレリア)」と、ビジネス向けの「raytrek(レイトレック)」の二大ブランドが人気を集めている。