そして、冒頭の井田社長の「1000億円」宣言は、小売事業に加えて、法人向け事業の強化により、同社を新たなステージに引き上げるという決意表明だ。

 法人向け市場では、CAD、ゲーム開発、ビジュアル・ビデオプロダクションの3分野が急成長している。その3分野に強みを持つのが、「当社のパソコンです」と井田社長は自信を見せる。

 そしてこう続ける。

「AIを活用する時代に入り、創造活動(クリエーティビティー)を行うのは、クリエーターに限られなくなりました。一般的な仕事においても必要なことで、多くの人々のクリエーティビティーを最大化するために、当社の製品・サービスがあるのです」

 つまり、好調な個人向け事業に加えて、法人事業を強化する同社の成長性は無限だということなのだ。

 売上高1000億円達成の先には、「日本一のパソコンメーカーになる」という目標がある。これは量を追うということでは決してない。顧客の要望に応じた仕様のパソコンを国内で生産し、短納期で提供する。加えてサポートを迅速に行うことで、同社のパソコンを導入して良かったという顧客の声を日本で最もたくさん集めるメーカーになるということだ。

部下にオープンに接し部下の話を
聞く上司でありたい

人々の創造活動を支援しながら、日本一のパソコンメーカーを目指す

サードウェーブ
法人事業統括本部  法人営業本部
パートナー営業部  課長
真々田いちご氏(入社15年目)

 福祉系の大学で学んでいたとき、飲食店でアルバイトをしていたのですが、その隣がドスパラの店舗だったという縁でサードウェーブを受けました。新人研修を終えて希望通り店舗に配属され、結婚・出産後も、店舗に戻ることができました。店舗での仕事は楽しかったです。時折、子どもが熱を出すと保育園から呼び出しが掛かりましたが、周りのスタッフは嫌な顔をせず早退できるように協力してくれました。その後、法人営業からスカウトされて今の部署に異動しました。私が出産した頃は女性が少なくて、育児休業や時短勤務制度の運用は手探りでしたが、今は制度も整っています。
 現在、課長2年目です。部下が困り事や失敗をためらわずに話せるようオープンに接することを心掛けています。部下を成長させて会社に貢献することが私の仕事だと考えています。