“良心の結合”で
最良の製品を生み出す

 同社では、企業ビジョンとして「最良の製品を不断の進歩と良心の結合により社会に提供し続けること」を掲げている。

「“良心の結合”というのは利他という考え方に通じます。人の幸せのために尽くすという良心を持って仕事をする。組織の中にその“良心の結合”が充満して初めて、ビジネスは成功すると考えています。そして“不断の努力”の下に技術を進歩させていく。常に新しい製品を生み出していく開発スピリットを持ち続けることを大切にしています」と涌元社長。

 同社で一番重要なことは「コミュニケーション」だという。社内アンケートでは「相談しやすい」「真面目な人が多い」という回答が目立つ。コミュニケーションには伝える側にも、聞く側にも熱意がないとその想いや考えが伝わらない。一人一人がコミュニケーション能力を上げることが、組織の強さにつながっていく。「お客さまのニーズをしっかり捉えて、提案型の営業をするにはスピード感も大切です。グローバル市場に取り残されないために、チャレンジを続けていきたい」と涌元社長は話す。

「世界的すきま発想。」から生まれた独自技術は、華やかなスポットライトを浴びるものではないが、人々の暮らしや産業をしっかりと支えている。業績は右肩上がりで、2021年度から3期連続で過去最高売り上げを達成。25年度の売り上げ2300億円を目指している。

ライフイベントにかかわらず
働き続けられる

「世界的すきま発想。」で、ニッチ市場のグローバルナンバーワンを目指す

日本化薬 ファインケミカルズ事業領域 ファインケミカルズ研究所
雪岡瑛里香 
(入社7年目)

 現在はファインケミカルズ研究所で、半導体材料の一つであるMEMS材料の研究開発を行っています。入社の動機は、大学時代の研究(UV硬化樹脂)が生かせると思ったから。また、研究室の先輩が何人か入社していて、ライフイベントにかかわらず働き続けられる職場であることを聞いていたからです。材料の研究は、テーマの立ち上げから開発を終えるまで何年もかかります。その間に、工場でスケールアップのための実験やカスタマーサポートなどがあります。お客さまは海外の企業が多いので、英語力も必要となり難しさもあります。その分、関わった製品の材料認定が下りたときは達成感があります。6年目が終わったときに1年間の育休を取り、復帰後はすぐにフルタイムの勤務に戻りました。シフトを早めてもらうことで保育園のお迎えに対処できるなど、子育て世代が働きやすい職場環境が整っています。

堅実であるけれど
変化を恐れない会社

「世界的すきま発想。」で、ニッチ市場のグローバルナンバーワンを目指す

日本化薬 人事部 給与厚生担当
齋藤英明 
(入社6年目)

 大学は文系です。就職は人の生活の役に立つ製造業を志望していました。入社の理由は、比類のない技術を持つ化学メーカーだったからです。入社後の2年間は医薬品の製造を行っている高崎工場で労務管理を担当、現場の方々と話す機会が多く、製造の現場を体感できたのは良い経験でした。現在は本社でグループ会社を含めた人事管理、賃金管理に加え、人事の基幹システムの運営をしています。国内外の事業所に対して業務の指示を出す立場なので、大きな責任感を持って業務に当たっています。2024年は1カ月の育休を取りました。同じ部署の先輩も取得されていて、男性でも育休を取りやすい環境があります。当社は真面目な人が多く堅実な会社ですが、変化を恐れない会社でもあり、新しいことへのチャレンジも積極的に受け入れてくれます。将来的には、人事の制度設計にも関わっていきたいと考えています。

●問い合わせ先
日本化薬株式会社
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治安田生命ビル(19階、20階)
TEL:03-6731-5801
E-mail:jinji.saiyou@nipponkayaku.co.jp
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