オファリングビジネスを通じて、顧客と共創しながら成長を続けるIT企業32階にある緑を基調としたフリースペース。オンライン会議や気分を変えて仕事をしたいときなどに利用できる。社員同士が談笑することも

 同社が全社を挙げて取り組んでいるのが、「ナレッジ(知的財産)」を共有する仕組み作りだ。「これまではナレッジを蓄えることに力を入れてきましたが、これからは蓄えたナレッジを活用し、展開していくことを推進しています。社員それぞれが持つさまざまなナレッジを、当社の強みとしていかに効果的にお客さまに提供していくかを全社で話し合っています」(河野社長)。

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 社員の成長に向けた良質な経験機会を充実させているのも同社の魅力である。「ビジネスプロデューサー研修やグローバル研修など、当社では多岐にわたる研修を用意しています」と話す河野社長はこう続ける。「グローバルでビジネスを行う上では、コミュニケーション、リーダーシップ、ロジカルシンキングなどの能力が必須となってきます。そうした人財を育成するために、グローバル研修も行っています。インドのグループ会社との交流を経て、PoC(概念実証)を行ったり、帰国したメンバーにはオフショア開発や海外拠点を持つお客さまのシステム導入などを積極的に担ってもらっています。プロ意識だけでなく、人間的な成長を感じられるグローバル研修は、今後も拡大していこうと思っています。また、西武鉄道さまの環境活動・地域貢献活動に協賛するなど、サステナビリティへの取り組みの機会も創出し、社員も積極的に参加しています」。

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 職場環境も充実しており、18年には女性の採用比率、継続就業環境などが厚生労働省から評価され「えるぼし」を獲得、21年には「子育てサポート企業」として「くるみん」の認定も受けている。男性社員の育児休業取得率は50%を超え、男女問わず、子育てのしやすい環境が整っている。また、24年には日本健康会議より「健康経営優良法人2024」の認定を受けている。