2.大型成長株にこだわる
米ファンド運用会社アルジャーのエグゼクティブバイスプレジデント兼ポートフォリオマネジャーのアンカー・クロフォード氏は、引き続きAI関連の大型成長株を全面的に信じている。これらの企業のイノベーションと甚大な影響力は、トランプ政権による政策変更などの要因によって妨げられることはないと主張する。
AIのパラダイムを推進する最も革新的な企業へのエクスポージャーが必要だ。これは本当に社会にとって世代を超えた変化だ」とクロフォード氏は言う。
これらの株が高すぎるという懸念についてはどうか?
同氏はその見方には同調せず、AI関連株へのエクスポージャーは「今後5年間でアウトパフォームするために不可欠になる」と話す。
同氏は、例えばメタ・プラットフォームズの予想株価収益率(PER)が最近、S&P500種指数のそれを約10%上回っていたことを指摘し、同社の強力な成長見通しを考えると妥当なバリュエーションだと言う。これは過去5年間の平均プレミアムである7%をわずかに上回るだけだ。
3.米株市場の大幅上昇は期待しない
米資産運用会社ヌビーンの最高投資責任者(CIO)で株式・債券部門責任者のサイラ・マリク氏は、S&P500種指数が2年連続で20%以上上昇したため、株式リターンについてより慎重だ。25年末のS&P500種指数の目標水準は6400で、24年12月下旬の水準から約9%上昇するとみている。
「減税や規制緩和などについて多くの前向きな見方があるが、投資家が自問すべきは、これらがどの程度すでに織り込まれているかということだ」
それでもマリク氏は株式と債券に幾つかの投資機会があるとみている。
前者の一つは不動産セクターで、比較的弱かった昨年より良くなると同氏は考えている。個人投資家がこのセクターにエクスポージャーを得る一般的な方法は、多くの収入を生み出すREITを通じてだ。
小型株もマリク氏にとって理にかなっている。大型株と比較して割安な上、第2次トランプ政権下での減税延長と規制緩和による追い風が期待されるためだ。
債券に関しては、マリク氏は比較的質の高いハイイールド債、住宅ローン担保証券(MBS)、シニアローンなどの証券を選好している。金利が高止まりする可能性が高いことを考えると、ますます魅力的に見えるという。これらの債券の利率は一般的な金利水準に基づいて定期的に見直される。
4.大型株には慎重に
JPモルガン・アセット・マネジメントのチーフグローバルストラテジストのデービッド・ケリー氏は、特に大型株の割高なバリュエーションに投資家は警戒すべきだと述べる。
「S&P500種指数全体に一定のリスクがあり、それは特に大型成長株に集中している。問題は、多くの投資家がまさにそのセクターにオーバーウエートになっていることだ」
仮に2019年初めにS&P500種指数に60%、ブルームバーグ米国総合債券指数に40%を投資し、それ以来リバランスしていない投資家がいたとすると、最近のその資産構成は株式79%、債券21%になっていたとケリー氏は言う。
つまり、多くの投資家は大型成長株にオーバーウエートになっているだけでなく、債券にアンダーウエートになっている。債券はポートフォリオのボラティリティーを抑えるのに役立つ。一部の投資家は自分がどれだけのリスクを取っているかを認識していない可能性があり、リバランスを検討すべきだという。



