それは、“成果に対する対価”を得ていること。すなわち、どんな環境でも再現性高く成果を出せる力、つまり市場価値を持っているという点です。

 「今の年収が高い人」と「転職で年収が上がる人」は、似ているようで全くの別物です。転職で評価されるのは、現職での肩書きや待遇ではなく、他社でも通用する力を持っているかどうか。それが、市場価値の本質なのです。

 こうした違いを理解することで、転職で年収を上げるためには「外部から見た再現性のある価値」を意識することが大切だとわかります。

市場価値を高めるにはまず“自分”を知る
やっておきたい「3つの準備」

 市場価値を高めるには、まず「自分の強みが何か」「どういった環境で力を発揮できるか」を正しく知ることが重要です。

 スキルや経験は、適した環境でこそ最大限に生きます。得意なことが生かせない環境にいる限り、成果は出にくく、市場価値も高まりません。だからこそ、自分が成果を出せた経験を振り返り、「どのような条件下でパフォーマンスが高まったか」を把握し、分析することが、最初にすべき準備です。

 分析においては、以下の観点をもとに棚卸しを行うことが有効です。

・ 成果を出した経験を具体的に振り返り、「なぜ成果が出せたのか」を要因分解する
・ 他人と比較して「無意識にできていたこと」や「周囲から感謝されたこと」を列挙する
・ 過去の業務で「最もやりがいを感じた瞬間」と「強いストレスを感じた場面」を比較し、自分に合う思考・行動特性を洗い出す

 こうした棚卸しを通じて、自分の強みが生きる環境特性(例:変化が速い、裁量が大きい、チームより個人で動くほうが得意など)を見いだすことが重要です。

 自身の強みを特定できた上でさらに行うべきことは、“自分の能力が発揮される場所で、成果を再現できるか”という視点で準備することです。

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市場価値を高める3つのポイント

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