
20代の若手ビジネスパーソンを中心に「未経験可」の求人が増えています。一方で、「未経験可」だからといって、誰でも転職できるわけではありません。未経験や業界の転職に挑戦する上でどのような準備をしておけばいいのか、見ていきましょう。(アサイン 瓜生遼馬)
若手を対象に「育成前提」の
ポテンシャル採用が増加
「今の仕事を続けていて、数年後も同じように働いている自分を想像できない」
「なんとなく不安。でも、本当にやりたいことがあるのかと問われると、すぐには答えられない」
そんな“キャリアの違和感”を抱えながら、日々を過ごしている人は少なくありません。
転職市場では今、異業種・未経験への挑戦が当たり前になりつつあります。特にコンサルティングやITといった成長領域は、これまで全く異なる業界・職種にいた方が新しい一歩を踏み出すフィールドとして注目を集めています。
実際、企業の採用方針そのものも変化しています。
かつては「同業界・同職種での経験者を優先する」というスタンスが一般的でしたが、現在では20代後半までであれば「業界未経験であっても、論理的思考力や課題解決力、学習意欲が高い人材であれば採用する」というポテンシャル採用の比重が高まっています。
一方で30代に入ると、企業が求める要件は即戦力性へとシフトしていく傾向が強まり、未経験からの転職は年収の下落や生活面でのリスクも伴うことから、選択肢として現実的でなくなるケースが増えていきます。未経験からの挑戦は「若手だからこそ実現しやすい」ものであることには注意が必要です。