平均年収2000万円超のM&Aキャピタルパートナーズをはじめ、高年収で知られるM&A仲介業界。近年は、中途採用人数を拡大する企業が多い。一方で、長年在籍することなく、“卒業”し新たなキャリアを歩み始める人が多い業界としても知られている。では、M&A業界に転職すると、その後のキャリアの選択肢としてはどのような可能性があるのだろうか。業界に詳しいヘッドハンターが解説する。(アサイン 山林知紘)
M&A業界が採用強化中!
どんなキャリアになる?
近年、売却を希望する企業の増加に伴い、M&A仲介企業が中途採用を強化しています。
その多くが年間100人以上の中途採用目標を掲げており、業界全体で見るとM&Aコンサルタントの年間中途採用人数は1000人以上と活況を呈しています。
では、M&A仲介業界へ転職は、キャリアにとって有効な選択肢になり得るのでしょうか。
転職が身近な存在になっている今だからこそ、足元の選択肢としての良しあしだけではなく、中長期でどのようなキャリアに繋がるかを考えた上で転職することが重要です。M&A仲介業界を“卒業”した後には、どのような可能性があるのか。そのためには、どのような経験を積んでおくべきなのか。
今回は、M&Aコンサルタントの卒業後のキャリアプランと注意点についてご紹介します。
M&Aコンサルタントの“その後”
「働き方の戦略」も重要
1. 営業としてキャリアをつくる
会社を売却する側の「売り手」と会社を買収する側の「買い手」のどちらと繋がっているかにもよりますが、「買い手」と繋がっている場合は、買収実行までの約半年~1年間といった長い期間一緒に仕事をすることになります。