転職ホントのところ写真はイメージです Photo:PIXTA

転職回数が多いと中途採用では不利になる――。こんなイメージを抱く若手ビジネスパーソンが少なくありません。ある意味正しいのですが、転職回数が多くても、中途採用市場で高く評価されている人はいます。(アサイン 吉田崇朗)

20代で何度も転職しても
市場価値が下がらない人の特徴とは?

「20代で何度も転職していると不利になる」

 就職・転職活動において、そうした不安の声をよく聞きます。企業から「すぐ辞めるのでは」と思われ、書類すら通らない——そんな体験をした人もいるかもしれません。

 確かに、「20代・3社経験まで」と一定の基準を設けている企業が多く、4社以上の経験をされている方は書類の通過率が下がってしまう傾向にあります。

 しかし近年、働き方やキャリア観は大きく変化しています。

 副業やリモートワーク、ジョブ型雇用の広がりにより、「一つの会社でずっと働くこと」が当たり前ではなくなりつつあります。

 では、実際に20代で転職を重ねた人の“本当の市場価値”はどう評価されているのでしょうか?

 今回は、ネガティブな印象を覆し、転職をキャリアの武器に変えた20代の成功事例や、採用側の本音を交えながら、具体的な戦略を探っていきます。

なぜ「転職が多い」ことが
ネガティブに見られるのか?

 日本社会では、長期間一つの会社で働くことが「誠実さ」「責任感」の象徴として語られる傾向があります。

 昭和〜平成初期にかけては、新卒で入社した会社に定年まで勤める「終身雇用モデル」が一般的でした。この価値観が今でも多くの企業文化に根付いており、採用の現場でも根強く残っています。

 特に中途採用においては、「すぐ辞めてしまうかもしれない」というリスクを懸念し、転職回数が多い候補者に対して慎重な目が向けられがちです。また、履歴書で数カ月単位の転職が続いていると、「我慢できない性格ではないか」「チームワークに問題があるのでは」といった憶測が働くこともあります。

 一方で、こうした印象はあくまで“表面的”なものであり、実際には転職の背景や動機、成果の中身を見て評価する企業も増えています。

 特にIT業界やスタートアップなどの変化の激しい企業では、「変化への対応力」や「スピード感をもってキャッチアップできる柔軟性」が重視される場面も多くなっているのです。