同社では25年度中に、「2035年のありたい姿」を策定する予定で、その中には部門横断で、蓄積された自社技術を融合する拠点・組織づくりの構想も検討されている。既存技術の延長線上にある製品だけでなく、将来の社会課題を見極め、それを解決する新事業や新製品を生み出す必要があると考えているのだ。
日本化薬グループオリジナルキャラクター「かやくーま」。得意技は「みんなに可愛がられること」
直近では、4年連続で過去最高売り上げを達成し、25年度は2300億円以上の売り上げを目指すなど業績も好調だ。川村社長はその要因として、「景気に左右されにくい医薬品が売り上げのベースを支え、自動車安全部品が海外を中心に伸長し、半導体需要の高まりで機能性材料が好調なこと」を挙げる。「世界的すきま発想。」から生まれた技術は、人々の暮らしやさまざまな産業をしっかりと支えている。
ITツールの導入と運用を支援

日本化薬 情報システム部 デジタル推進担当
穴瀬天樹(たかき) 氏(入社3年目)
社内各部署のITツール導入と運用支援を担当しています。私のミッションは「専門家がいなくとも各部署でITツールを自走運用できる体制」を築くことです。実現のため、ITの活用方法やルール作り、引き継ぎのノウハウなどを各部署が自ら考えられるよう教育・支援を行っています。大学は文学部でIT知識は皆無でしたが、SE職を志望しました。入社後は「興味」を原動力に会社の社外研修や学習サービスを活用して知識を習得しています。そんな私だからこそ、ITが苦手な方に寄り添うことを大切にしています。部署では若手に多くの経験を積ませる雰囲気があり、私も配属直後から主担当を持ち、運用ルールの改修立案や出張説明会など年次以上の責任ある仕事を経験しました。不安もありますが、成長できる環境にやりがいを感じます。社員は気さくで物腰の柔らかい方が多く、働きやすい環境です。今後は専門性を深め、業務の方針決定を担う立場を目指していきます。
ライフイベント経験後も仕事と子育てを両立

日本化薬 医薬事業部 信頼性保証本部
桂木聖奈 氏(入社13年目)
現在の部署では、新医薬品が発売後に実際の医療現場でどう使われているか、副作用の発現状況や有効性に関する情報について調査しています。集めたデータは当局に報告、発売後一定期間の新医薬品の使用実態や副作用の発現リスク等が想定の範囲内に収まっているかどうかが審査されます。私は、薬学部出身で、祖父をがんで亡くしたことから、抗がん剤を幅広く扱う会社で働きたいと思い、日本化薬に入社しました。入社後5年間はMRとして働き、産休・育休を取って子どもを2人出産、4年間のブランクの後に現在の部署に異動しました。復職後は、在宅勤務と育児短時間勤務を組み合わせて働いていますが、社内では育児休業や短時間勤務への理解度が高く、子育てと両立しながら働いています。今後は管理職登用試験にチャレンジし、短時間勤務を続けながら管理職を目指したいと考えています。
日本化薬株式会社
〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治安田生命ビル(19階、20階)
TEL:03-6731-5801
E-mail:jinji.saiyou@nipponkayaku.co.jp
URL:https://www.nipponkayaku.co.jp/

