三田学園が首位に
京大に10人合格
次の表が、関西圏・中堅校のランキングだ。
首位となったのは兵庫県の三田学園。京都大学の10人に加え、主要な14国立大学の合格者数は延べ44人。また、関関同立の合格実績も高く、合計で延べ413人となっている。
同校は、創立者・小寺謙吉氏が欧米の大学への留学経験を基に英国の名門・イートン校を模範として1912年に創設した、歴史ある伝統校。豊かな自然に囲まれた、16万平方メートルの広大なキャンパスも特徴だ。
教育面では、グローバル教育などに注力しており、GCP(グローバル・コンピテンス・プログラム)と呼ばれるオールイングリッシュの授業のほか、海外研修・留学プログラムの実施、さらには、米国の高校の卒業証書を同時に取得できるDDP(デュアル・ディプロマ・プログラム)も導入している。一定の成績で修了すれば、全米の上位にランキングされている18大学への入学が保証されることから、海外への進学もしやすくなる。
2位は大阪桐蔭、3位は京都女子がランクインした。
3位の京都女子は、親鸞聖人の教えを柱とした人間教育に取り組む女子中高一貫校。昨年のランキングでも5位にランクインしており、安定的なレバレッジ度の高さを示している。
同校では、近年学校改革を進めており、22年には従来のコース・類型を再編し、医療系の進学を目指す顕道コースなどを設置したほか、25年には新しい校舎が完成している。もともと、医療系の進学に強く、医歯薬看護獣医系の学科の合格者数は125人と多数だが、今後もこうした改革を通じて高い実績を上げることが期待される。
なお、当然だが、高レバレッジの学校が全ての子どもにとってベストな学校とは限らない。自由な校風や情操教育を打ち出す学校は、必ずしも大学合格実績に反映されず、低レバレッジになる可能性がある。また、特進コースの生徒など、一部が大学合格実績をけん引している場合にも注意が必要だ。
何より学校選びには、子どもとの相性など合格実績以外の要素も欠かせない。その内実は、各学校の説明会などでしっかりと見極めてほしい。
●「中学入学時偏差値」
日能研の中学入学偏差値を使用。2026年予想偏差値(首都圏は7月10日版、関西は7月20日版、東海は5月版)および19年予想偏差値(首都圏は8月16日版、関西は8月30日版、東海は5月版)を使用した。合格可能性80%を目安としている。日程や方式により複数の偏差値がある場合、最も低い偏差値データを採用した。データがない学校は掲載していない。私立の一貫校は、高校からの受け入れがある学校や、中学から高校への進学者が少ない学校も含んでいる。公立の一貫校は、一貫教育を受けた卒業生のある併設型と中等教育学校のみ。
●「卒業時偏差値」
駿台予備学校の「第2回駿台atama+共通テスト模試」(A判定ライン・合格可能性80%以上)を使用した。全データから2部・夜間主コース、私立大共通テスト利用入試を除いた難易度の平均を学部平均難易度とし、その平均値を各大学の平均難易度とした。ただし、共通テスト利用入試のみの私立大は共通テスト利用入試のデータを使用した。高校からの合格者数と大学の平均難易度の加重平均から「卒業時偏差値」を算出した。計算式は以下の通り。卒業時偏差値=(A大学合格者数×A大学難易度+B大学合格者数×B大学難易度+…)÷(A大学合格者数+B大学合格者数+…)
●大学合格者数データ
大学通信調べ。大学発表と高校への調査による判明分。大学の公表値には、内部合格者や推薦などの人数を含んでいないことがある。高校調査数は、既卒生など一部不明のことがある。未集計や非公表の学校や判明した大学合格者数が卒業生数よりも少ない学校は掲載していない。
●卒業生数
全日制に通信制や定時制を併設している学校の卒業生数は全日制のみの人数を使用した。
●大学区分
各大学の区分は以下の通り。「東京一科」=東京大学、京都大学、一橋大学、東京科学大学。「14国立大学」=東京一科、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学、東京外国語大学、お茶の水女子大学、横浜国立大学、筑波大学、神戸大学。「早慶上理」=早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学。「GMARCH」=学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学。「関関同立」=関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学。
●「レバレッジ度」
対象の中高一貫校の6年前の入学者の実績である卒業時偏差値(25年)と、当時の入学時偏差値(19年)について重回帰分析を行った。その分析モデルに現在の入学時偏差値(26年)を当てはめ、現在の入学者に対する理論上の卒業時偏差値を算出。実際の卒業時偏差値との乖離を、今後の伸びしろとして期待できる「レバレッジ度」とした(レバレッジ度=実際の「卒業時偏差値」-「回帰式によって求めた卒業時偏差値の理論値」。高いほど現在の入学時偏差値から期待される卒業時の成績よりも高い実績を現在上げていると考えられる)。重回帰分析には、「所在地が首都圏か否か」「男子校か否か」「外部入学が多い(卒業生に対する高校募集人員の割合または中学と高校の募集人員の合計に対する高校募集の割合がおおむね6割以上)か否か」を変数に加えた。補正R2乗は0.80である。入学時偏差値(26年)60以上を難関校、50以上60未満を上位校、50未満を中堅校とし、首都圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)はそのまま、関西圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県)と東海圏その他(それ以外の道県)は、難関校と上位校を合わせてランキングを作成した。
●設置者の欄の公は公立、国は国立、私は私立であることを示す。
●順位は小数第2位以下を加味している。
●駿台予備校、日能研は元データの提供のみ。
協力/大学通信
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