わが子が伸びる中高一貫校&塾 2026年入試直前版#28Photo:PIXTA

修猷館、大分上野丘、熊本、鶴丸など歴史ある名門公立高校が多い九州地区。公立王国とも呼ばれる九州・沖縄で「東京一科+旧帝大」への現役実進学率が高い最強の公立高校はどこか。特集『わが子が伸びる中高一貫校&塾 2026年入試直前版』の#28では、他のメディアで多用される延べ合格者ではなく、本当の進学力が分かる「重複なし&現役で進学」した生徒の割合を示す「九州&沖縄・公立高校【東京一科+旧帝大】現役実進学率ランキング」を作成。さらに「東京一科+旧帝大+早慶」など各大学群への現役実進学率や、MARCHを含めた全23大学への現役実進学者数など詳細データも付けた。ぜひ学校選びの参考にしてほしい。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

修猷館、大分上野丘、熊本、長崎西、鶴丸…
九州&沖縄の名門公立校の進学実績は?

 九州大学を筆頭に国公立大学の存在感が強く、高校受験においても「公立王国」と呼ばれる九州エリア。

 福岡の久留米大学附設や鹿児島のラ・サールなど全国的に有名な中高一貫校もあるが、私立の中高一貫校が東京大学や医学部志向が強いのに対して、公立名門校は地元志向が強いという特徴がある。

 公立名門校は伝統行事が盛んな学校も多く、縦のつながりが強い。その結果、特に地元経済界では伝統ある公立進学校出身者の人脈に優位性があると指摘されることが多い。

 ただし、注意したいことは従来の序列が崩れているケースがあることだ。親世代の常識と異なるのはもちろん、数年前と比較しても勢力図が変化しているケースも少なくない。

 そこで今回は大学通信の協力を得て、2025年度のデータに基づき、重複なし&現役で進学した生徒の割合を示す「【九州・沖縄】公立高校・現役実進学率ランキング」を作成した。

 対象とする大学は最難関大学群の「東京一科(東大、京都大学、一橋大学、東京科学大学)」と「その他の旧帝国大学(北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学)」「神戸大学」「早慶上理(早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学)」「MARCH・関関同立(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)」の全23大学。

 多くのメディアで公表される大学合格実績ランキングは「延べ合格者数」が使われるのが一般的だ。「延べ合格者数」の場合、既卒生も含まれ、1人の受験生が複数大学や、同じ大学の複数学部に合格すると重複してカウントされる。

 また、合格者数のランキングでは卒業生が多い学校が有利になる。その意味で今回紹介する重複なし&現役で進学した生徒の割合を示す現役実進学率は、より学校の進学力を反映しているといえる。

 さらに言うと、現役進学者数や進学率は各校のホームページを見ても掲載されていないケースが多い。ぜひ今回のランキングをチェックしてほしい。

 では、具体的に進学実績が強い九州・沖縄の公立高校はどこなのか。詳細は次ページで紹介するが、公立中高一貫校を含めて卒業生の10%以上が「東京一科+旧帝大」に進学する九州・沖縄の公立高校は11校だった。

 進学実績は学校の魅力の一部ではあるものの、比較をするためには正しい知識を持っていることが前提となる。地元の公立高校への進学を決めている家庭はもちろん、子どもが小学生で公立中高一貫校が気になる保護者、さらには転勤先やUターン先での子育てを検討している家庭もぜひチェックしてほしい。