プラントの
ライフサイクルを支える
CXOの強みは設計から調達、建設、保守まで、プラントのライフサイクルを通じたサービスを一貫して提供することだ。こうした体制を持つ企業は国内でも数えるほどしかない。
「当社では、設計を担当したエンジニアが現場で施工管理まで責任を持ちます。それによってお客さまには一層の安心感を得ていただき、エンジニア自身は設計後の実体験を積み重ねることで大きく成長できるのです」と成子専務は現場経験がもたらす学びの効用を語る。
富士石油 袖ケ浦製油所 減圧残油熱分解装置。CXOが長年にわたりメンテナンスに携わる
既存事業の強化に加え、今後、成長を担う分野としては、カーボンニュートラル・バイオ医薬分野だ。さらには、事業の柱の一つであるメンテナンス領域を拡充し、安定した収益を実現している。
カーボンニュートラル分野は水素・アンモニアといった脱炭素関連、蓄電池やSAFといった次世代エネルギーへの取り組みを強化している。また、バイオ医薬分野は、社会が長寿化に向かう中で、人々の健康に直結する領域であり、今後ますますの成長と技術革新が期待される分野だ。
次世代育成制度の充実と
長く働ける仕組みの構築
人財育成には一層力を入れている。新人研修で、プラントの基礎や現場を学ぶ機会を設け、資格取得にかかる費用や講習会への参加も会社が支援。設計や現場、さらには他の技術部門を経験し、広い視野を育む。経験豊かな社員がマンツーマンで業務を指導するエルダー制度や、新人が社会人生活や会社に慣れるために年の近い先輩が公私にわたってフォローするメンター制度もあり、安心して成長できる環境が整っている。「まずは専門分野を学び、その上で幅広い知識を積み上げてほしい。人こそが最大の財産です」と成子専務は強調する。