バッチ製造プロセスに対応する「AP-21/Batch」
フィルムやシートの製造に特化した「AP-21/Roll」
AP-21/Batchの最大の特長は処方マスターである。研究開発部門で作成する原処方と生産部門で作成する基本処方、両方の処方を管理。原処方から基本処方を自動生成する機能も備えている。
生産計画を作成する際、同一製品をまとめて生産するバッチまとめ機能、あるいは多様な受注に対応するための充填、詰替・貼替製造指示図作成の機能も搭載。生産効率の向上をサポートする。
また、化学品を危険有害性に応じて分類するGHSソフトをAP-21/Batchと連携させれば、手作業での分類を自動化し一層の効率化を図ることができる。
次に、AP-21/Rollについて。
同一銘柄のフィルムやシートであっても、幅や厚み、長さなどの組み合わせにより多様な仕様が発生する。AP-21/Rollのマスター構成はこれに対応し、多品種の効率的な管理が可能だ。
ロットごとに測定した物性測定結果をもとに、試験成績書を発行する機能もある。成膜やスリット、加工などの工程ごとに異なる多様な形状に対応し、本数や枚数、長さなどの様々な単位換算、仕様ごとの管理もできる。
幅組み合わせシステムと連携させれば、受注情報をもとにムダや過剰生産をなくし、刃組切替の少ない裁断を実行できる。裁断の結果は、生産計画にフィードバックされる。
2つのタイプのAP-21はJava環境で開発されているため、Windowsだけでなく、多くのOSで適用可能。OSのアップグレードに伴うシステム更新を避けられ、運用コストを抑えることができる。また、ライセンス面でのコストメリットも大きい。ユーザーが増えた場合にも、クライアントライセンスは不要だ。
そのほか、内部統制のニーズに対応し、各業務の実行や承認などの権限をユーザーIDで管理することができる。多言語・多通貨対応なので、海外拠点での導入にもスムーズに対応。旭化成エンジニアリングは海外での導入案件も手掛けている。