広告営業畑でパートナー企業担当マネジャーを務めるジュリアナ・ワナーさん(31)は昨年10月、夕食の席で見込み客を取り込もうとしていた際、相手の手首のロレックスに気づいた。「かっこいいデイトジャストですね」とワナーさんは言った。 この一言がきっかけとなり、共通の趣味である時計への情熱について幅広い会話が始まった。その男性は、自身が立ち上げた事業で売上高100万ドル(約1億5800万円)を達成した記念にこの時計を購入したと語った。ワナーさんはこの顧客の獲得に成功し、この契約によって四半期の売上目標を上回ることができた。時計の話が信頼関係の構築に役立ち、契約成立につながったとワナーさんは話す。 腕時計愛好家になったことが仕事で思わぬ強みになったと語る女性がいま、増えている。ワナーさんもその一人だ。時計の話題で、従来男性が中心だった会話への入り口を得られるという。時計は手首に身につける趣味であるため、愛好家を見分けやすい。時計に関するひと言が、何かの節目を記念した購入であったり、家族の形見であったり、収集への情熱といった話を引き出すきっかけになる。 「これは男性が中心の趣味だ」と、米カリフォルニア州ロサンゼルス在住のワナーさんは話す。「女性が『あなたの(オメガの)スピードマスター、いいですね』と言うと、驚かれる」 昨年、ワナーさんは30歳の誕生日とキャリアの節目を記念して、カルティエの大きな「タンク・フランセーズ」(自動巻き)を6750ドルで購入した。
高級腕時計に目覚めた女性たち、新たなパワーの象徴に
高級腕時計の知識が思わぬ形で仕事の武器になることに、働く女性たちは気づき始めている
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