車両への気配りが
快適な運行を支える

国際自動車 東雲工場
工場長 林 和人 氏

 乗客がタクシーに第一に求めるのは、安全な運行である。それを実現するには、車両を常にベストなコンディションに保っておくことが必要だ。つまり、ホスピタリティのベースをつくっているのが、国際自動車の社内工場のスタッフたちである。

 社内工場の一つ、東雲工場では、営業所のタクシー約170台とグループ会社のハイヤー約240台の定期点検、車検、一般整備が行われている。1日に扱う車両は、平均20台に上る。

「計画的整備を徹底しているのが当社の工場の特徴です。故障してから修理するのではなく、定期的に部品を交換していき、故障を未然に防ぐことをモットーとしています」

 そう話すのは、工場長の林和人さんだ。その取り組みの結果、営業運行中の路上故障は、毎年ほぼゼロを保っているという。

 車を安全に運行できる状態にし、ドライバーの快適な運転を実現する。それが結果として乗客へのホスピタリティにつながる、そう林さんは言う。国際自動車のホスピタリティを目立たぬ場所で、しかし確実に支えているのが、工場のスタッフたちなのである。