近年、企業において「デザイン思考」、そして現在は「アート思考」が注目を集めている。その論調というのは、概ねイノベーション創出のための新しい思考法として、デザインやアートをビジネスに役立てましょうというものだ。しかし、実際のアートというものは、本来、ビジネスにおいては役に立たない宿命にあるということを前回の連載では明らかにした。役に立たないということが、ビジネスで役に立つ可能性になる、というのがその真意である。この一見矛盾した自己批判、自己否定、自己破壊を受け入れない限り、アート思考をビジネスに役立てることは不可能だ。アート思考とは一体何なのか、アート思考に課された本当の課題とは何なのだろう? アート実践の根幹となる「エステティックス(美学)」の概念から紐解く。
続きを読む「問題解決のツール」としてのデザイン思考に失われ、アート思考にあるものとは?
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