値札を見て一拍置き、つい「昔はいくらだった」と前の値段に換算してしまう。経済学者にどれだけ理屈で説明されても、この癖を生涯手放さなかった女性が、ピーター・F・ドラッカーの自伝的名著『傍観者の時代』に登場する。彼女の換算をたどりながら、物価が上がり続ける時代に、お金とは何かをもう一度問い直してみよう。本連載では、膨大なドラッカーの著作を読み返し、その中から令和の現在に役立つ知を取り出して紹介していく。

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