「三国志」といえば、曹操、劉備、孫権。三人の英雄が天下をかけて争う壮大な物語だ。だが、その結末を知る人は意外と少ない。実は、三人の誰も中国を統一していない。それどころか、最大勢力だった魏は、蜀や呉との戦争に敗れて滅びたわけではなかった。皇帝も国号も残るなか、実権だけがじわじわと別の一族に移っていったのだ。その過程は、実に恐ろしい。国は戦場で負けずとも、内側から静かに消えていく。では、最後に天下を手にしたのは誰なのか。書籍『地図で学ぶ「深読み」世界史』の著者が、英雄譚の陰に隠れた王朝交代の真相を読み解く。

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