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「MBSラジオ漫談王決定戦2026」が初開催され、お笑いコンビ・宮下草薙の宮下兼史鷹が初代王者に輝いた。「音だけでおもしろい話芸」を審査基準に掲げた異色のお笑い賞レースの狙いは、次世代のラジオスターの発掘にあったという。どのような話し手が求められ、その先にはどんなビジネスの可能性が広がるのか。大会の仕掛け人と挑戦者に話を聞いた。(ライター 橋本未来)
異色のお笑い賞レース
「漫談王」が生まれたワケ
「関西みらい銀行 presents MBSラジオ漫談王決定戦2026」の立ち上げに携わった元MBSラジオプロデューサーの西畑風雅氏によれば、出発点には「MBSでもお笑いの賞レースをやりたい」という強い思いがあったという。他局には看板となる大会がある一方、かつてMBSが主催していた「漫才アワード」や「歌ネタ王決定戦」が終了。そのなかで、ラジオから新たな大会をつくる機運が生まれた。
「話芸一本で、聴く人を引きつける漫談を取り上げたいと思ったんです。そのうえで、大会の目標に置いたのが、次世代のラジオスターの発掘でした」
「難しかったのは『何をもって漫談とするのか』です。定義を細かく決めすぎると、表現の幅を狭めてしまう。そこで、審査基準は『音だけでおもしろい話芸』としました」
「モノマネ芸も、単に似ているだけでは難しいですが、その人のスタイルで笑いを生んでいれば漫談として認める。決まった型に収まっているかより、その人ならではの目線や語り口を大事にしたいと考えました」
ラジオは話し手の素顔や個性に触れる場であり、深夜放送などを通じて芸人、噺家、ミュージシャン、局アナらがリスナーの支持を集めてきた。漫談王決定戦も、単に完成度の高いネタを求めていたわけではない。
そこで出場資格は満16歳以上40歳以下、プロ・アマ、所属事務所の有無は問わないことにした。優勝特典は賞金30万円とMBSラジオ特番の出演権など。
ネタの面白さに加え、ラジオの担い手としての可能性にも目を向ける。そこに、この大会ならではの狙いがあったと言えるだろう。1回戦のエントリー数は、1200人超に上った。
そこから準決勝に進んだのは30人。芸人だけではなく、STARTO社(旧ジャニーズ事務所)所属で人気アイドルグループtimeleszのオーディション番組にも出た俳優や、有名タレントの現役マネージャー、はたまたアマチュアの女子高校生まで顔ぶれが実に多彩で、一気に話題となった。







