「失われた30年」と呼ばれる長い低迷期を経て、再び経済の輝きを取り戻そうとする、かつてない国家プロジェクトが日本で動き始めました。それが、「Rapidus(ラピダス)」です。世界最先端の2ナノ半導体の量産を目指し、2022年に始動し、研究開発と試作を続けてきました。しかし今、ラピダスは量産・事業化に立ちはだかる“死の谷(デス・バレー)”にいます。米国と中国を中心に半導体を巡る地政学が大きく変化する中、かつての追い風は逆風にもなり、その先には激しい乱気流が待ち受けています。成功か、失敗か――。量産まで残り1年余りです。最後の挑戦に突入したラピダスで、ある重要な指揮官が表舞台から去ろうとしていました。

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