時間管理はビジネスパーソンにとって重要な要素です。仕事ができる人ほど時間の使い方がうまく、逆に時間の使い方が下手な人は、業務に追われ続けてしまいます。私たちは膨大な業務を抱えるなかで、時間についてどのように考え、判断していくのがいいのでしょうか。本記事では、リクルートやマッキンゼーで活躍し、現在は、不動産エージェント企業の創業者として活躍されている江口亮介氏による『野性の仕事術 泥臭さと合理性を両立するための全知見』より、その秘訣を特別に一部抜粋・編集し、お届けします。

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【この記事でわかること】
・「時間」という概念が持つ特徴
・リクルート、マッキンゼー出身経営者の時間術

時間という“資産”の特殊性を多くの人が見落としている

「時間そのもの」が持つ特徴について考えたい。優れた経営者やトップパフォーマーほど、時間の使い方に異常なほど敏感な印象がある。それは「忙しいから」ではなく、時間という資産がほかの資源と決定的に違うという事実を骨の髄まで理解しているからにほかならない。世の中の大抵の事柄は代替することが可能だ。

 水がなければお茶で代替できるし、パソコンが壊れてもスマートフォンで一時的には仕事は補える。そんななか、時間だけが「交換できない・貯蔵できない・取り戻せない」という特徴を持っている。

 この三重の制約を常に抱えた不可逆リソースが時間なのだ。したがって、「時間をどう使っていくのか」というのは、人生最大のテーマであると言っても過言ではない。仕事の時間の使い方は大きく次の3つに分けられると私は考えている。

1 直接成果を生む時間
2 成果を生むための準備時間
3 成果に寄与しない時間

 それぞれ見ていこう。

 1つ目の直接成果を生む時間は言わずもがな仕事で最も大事な時間だ。「採用候補者を口説くための作戦を考える(そしてそれを実行する)」「案件をまとめるためのプレゼンのストーリーをつくる」「新規アイデアをテキストに落とし込む」など、「自分でなければ価値を生めない行為」に充てる時間だと言える。

 2つ目は成果を生むための準備時間だ。情報収集・ブレスト・定例会議・資料整理などに充てる時間がここに当たる。

 そして3つ目が成果に寄与しない時間だ。本来、出席しなくても済む会議、惰性のメールの往復、スマートフォンでの無目的スクロールなど、成果との因果が極めて薄い時間だ。