第一次世界大戦後、ヨーロッパの地図は大きく塗り替えられた。多民族を束ねていたハプスブルク帝国は崩壊し、各地で新しい国が誕生。「民族ごとに国をつくれば平和になる」と思われた。ところが、国境を引き直しても民族問題は消えず、欧州の国々はアメリカやソ連の台頭にも直面する。そんな時代に生まれたのが、国境を越えてヨーロッパを結び直そうという思想だった。なぜ帝国の崩壊が、逆に「統合」への発想につながったのか。『地図で学ぶ「深読み」世界史』の著者・伊藤敏氏が、現代のEUにも通じる意外な歴史のつながりを解き明かす。

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