「ちっともお金が貯まらない」「ちゃんとしたいのに何もしていない」と悩んでいる人は、じつは「お金と向き合う重要性をわかっている人」だと言います。こう語るのは話題の新刊書『そのままやるだけ!お金超入門』を書いたマネーコンサルタントの頼藤太希さん。「忙しくて忘れてしまう」「しくみを勉強しても何をやればいいのかわからないので、やらずじまい」なだけだというのです。そんなマネー初心者のために、「そのままやればいい」頼藤さんのアドバイスをお贈りします。(マンガ:きたがわかよこ)

節約成功Photo: Adobe Stock

がんばっているのに、節約の効果がでないのはなぜ?

 お金を貯めるために最優先で取り組むべきは「支出を減らす」こと。しかしそうお話しすると、意外と「一生懸命節約しているのに、なかなかお金が貯まらない」という声が多くあります。

 ではどんな節約をしているのかと聞いてみると

・電気や水道を無駄遣いしないようにする
・細かくスイッチをオンオフしている
・スーパーの特売をチェックして、少しでも安い店で買い物する
・食費を下げるために我慢する

 などといった声が返ってきます。

 もちろんこうした、日々のつましい努力も大切です。しかし、これだけではお金は貯まっていきません。なぜなら、これらは努力のわりに効果が少ない、優先順位の低い節約だからです。

 上手に節約するために大切なのは、節約に優先順位をつけること。優先順位の上から順にひとつずつ節約に取り組むと、おもしろいくらい無理なく効果の高い支出削減ができます。節約の優先順位と、上手な節約のポイントをご紹介します。

節約の順番

 支出はできるだけ減らした方がいいですが、無理な節約は長続きしませんし、ストレスになりかねません。

 上手に節約するポイントは、金額の大きなもの・効果が持続するもの・我慢が不要なものを優先すること。具体的には、まず固定費を優先します。固定費は、一度見直せば以後は節約効果がずっと続くため効果が高くて楽なのです。

 固定費には家賃(住宅ローン)・通信費・光熱費・保険料などがあります。ひとつずつ見直して、確実に減らしていきましょう。

 固定費の見直しが終わったら、無駄遣いや変動費も同様に見直していきます。