「ちっともお金が貯まらない」「ちゃんとしたいのに何もしていない」と悩んでいる人は、じつは「お金と向き合う重要性をわかっている人」だと言います。こう語るのは話題の新刊書『そのままやるだけ!お金超入門』を書いたマネーコンサルタントの頼藤太希さん。「忙しくて忘れてしまう」「しくみを勉強しても何をやればいいのかわからないので、やらずじまい」なだけだというのです。そんなマネー初心者のために、「そのままやればいい」頼藤さんのアドバイスをお贈りします。(マンガ:きたがわかよこ 初出:2021年10月5日)

【お金が貯まる人は見ている】給与明細書のこの数字だけ覚えなさい【書籍オンライン編集部セレクション】Photo: Adobe Stock

ちっともお金が貯まらない人は、給与明細のこの数字を見ていない

 毎月、勤め先から振り込まれる手取り給与の金額は、みなさんおおよそ把握しているでしょう。では、どうしてその金額になったのでしょうか? その理由が一目でわかる書類が給与明細です。

 給与明細を見れば、自分の月収や手当がどのくらいなのか、そこから税金や社会保険料がいくら引かれているのか、そして手取りの給与がいくらなのかといったことがすべてわかります。加えて、勤務日数や労働時間などもわかります。給与明細は、1ヵ月の仕事の成績表のようなものなのです。

 そんな大切な給与明細を「よく見ていない」「捨てている」という方は要注意。給与明細は、必ず正しいとは限りません。場合によっては、給与の計算などにミスがある恐れも。普段から給与明細を見ていないと、こうしたミスに気づけないでしょう。それでもらえるはずのお金がもらえなくなるのは、もったいないですよね。だから、給与明細を見ることが大切なのです。

 お金を貯められる人は、必ず給与明細を見ていて内容を把握しています。特に、税金や社会保険料といった、「控除」されるお金に敏感です。手取りを手っ取り早く増やし、お金を増やすには、支出を減らすのが第一だと知っているからです。

給与明細

 給料明細は上の欄から大きく「勤怠」「支給」「控除」の3つの項目に分かれています。総支給額から総控除額を引いた差引支給額が、銀行に振り込まれる手取りの金額です。

 自分の給与明細をぜひ見てください。まずは手取りと、手取りを減らす税金・社会保険料の数字を覚えましょう。

 お金を貯める方法は、「収入を増やす」「支出を減らす」「お金に働いてもらう」の3つしかありません。最優先は自分で工夫して下げられ、お金が効率よく増やせる「支出を減らす」。そうして増えたお金を増えるところに預けて(投資して)、お金を貯められるようにします。