大学を受験するなら真剣に勉強してほしい
高田さんが親の本音の1つ目として挙げるのが「せっかく大学受験をするなら勉強に真剣に取り組んでほしい」という思いです。学歴や大学の重要性、社会の厳しさなど、大人だからこそ気づき、子どもに伝えられることがある、と述べます。
進学や就職などの局面で、何がよいかは人それぞれ。一方で、学歴の高さによって、選択できる仕事や進路が広がる場合があることも事実だと指摘します。高学歴ほど、自身のやりたい道を辿れる確率は高いのです。
親は社会人として働き、自分で生活費を稼ぎ、家族を支える経験をしています。現在の日本経済の厳しさも踏まえ、がんばって勉強して大学に入らないと「子どもの人生が心配」だという気持ちがあるわけです。
受験や進学にかかるお金の価値に気づいてほしい
高田さんは、2つ目に「お金の価値に気づいてほしい」という親の思いを代弁します。塾の費用や大学の学費、そして地元を離れて進学する場合には家賃や生活費なども必要です。しかし、高校生にとってお金を自分で稼ぐ機会は少なく、その重さを実感しにくい面があります。
親は日々の買い物で数十円単位の違いを気にしながら家計をやりくりする一方、子どもの教育にはまとまった金額を支払うケースもある、と説明。共働きを続けたり、自分自身の出費を抑えたりしながら教育費を準備している家庭もある、と高田さんも川野さんも口を揃えていいます。
だからこそ、受験生は「大学へ行くのだからお金を出してもらって当然」と考えるのではなく、支えてもらっていることを理解したうえで進路を選ぶことが大切だとしています。
自分自身の目標を持って大学へ行ってほしい
高田さんが代弁する親の本音の3つ目は「何か目標を持って大学へ行ってほしい」という思いです。大学生活には勉強以外にも、友人関係やサークル活動などさまざまな楽しみがあります。学生の「遊びたい」という気持ち自体を否定するわけではありません。しかし、進学の目的が遊びだけだとすると、高い学費や生活費を負担する親としては、応援しにくい場合もある、と話します。
大切なのは、「なぜその大学へ行きたいのか」「大学で何をしたいのか」「その先にどんな人生を考えているのか」を一度自分でしっかり考えて整理すること。希望する進路があるなら、親に対しても本気で説明する必要があります。親のお金や自身の時間を意味あるものにするためにも真剣に伝えてほしい、と高田さんはいいます。
子どもには幸せになってほしいという心からの願い
4つ目の親の本音として高田さんが伝えるのは「子どもには幸せになってほしい」という願いです。親が「勉強しているの?」「大丈夫?」と口うるさく言うのは、子どものことを本気で思うからこそ。それをしっかり受け止めるのも受験生の務めだと思う、と川野さんは語ります。
一方で、親の希望だけに合わせて進路を決めればよいわけでもありません。親に負担をかけたくないという気持ちから、本当に行きたい大学や叶えたい夢を隠してしまう受験生もいます。しかし、それでは本人にとっても家族にとっても、本当に望んでいた幸せを得られない可能性があります。自分の夢や将来、どんな人生を送りたいのかを本気で考え、その本音を家族に伝えることが大切です。
受験生は言葉よりも行動で気持ちを示すことも大事
最後に高田さんが強調するのが「口ではなく行動で示す」という考え方です。自身の受験生時代には、朝早く仕事へ向かう両親を見て「親より早く起きよう」と決め、朝約5時半から行動することを意識していた、と振り返ります。
「この大学へ行きたい」「本気でがんばる」と、言うこと自体は難しくありません。しかし、毎日勉強する、生活リズムを整えるなど、継続した行動が伴えば、親にも本気度が伝わりやすくなります。自分の目標に向かって努力する姿そのものが、家族へのメッセージになる、としています。
まとめ
多くの親が願うのは、受験勉強への真剣な取り組みやお金の価値の理解、自分なりの目標を持つこと、そして、最終的には子ども自身が納得できる人生を送り、幸せになることです。受験生には、そういった親への思いを自分の努力につなげてくれたら嬉しい、と川野さんはまとめています。(次ページに解説動画あり)

