「R-プログラム」を通し
社会で役立つ読解力を体得

 立正のカリキュラムの特徴の一つが「R-プログラム」だ。毎朝20分間のショートホームルームと、年数回のロングホームルームを活用し、Research(調べる)、Read(読み取る)、Report(表現する)の三つのスキルを伸ばしている。

新聞の社説などを題材に自分の考えをまとめて発表する「コラムリーディング&スピーチ」

 その中核を成す「コラムリーディング&スピーチ」は、学力とコミュニケーション能力の基礎となる国語力を養う取り組みだ。新聞の社説やコラムを題材に、考えや意見をまとめてクラスメートの前で発表する。学年が上がるにつれて社会的・時事的・道徳的なテーマに挑戦し、グループディスカッションやディベート、表やグラフを交えたデータ分析も取り入れていく。

立正ならではの宗教の授業もある。同校の道徳教育ともいえる

 また、読書への動機付けとして、個人とクラス対抗で読書量を競う「リーディングマラソン」を開催している。同時に、中学生全員に感想記入欄付きの「読書ノート」を配布し、考えながら読む習慣を育んでいる。

「文章に親しむことは読解力の向上につながり、身に付いた知識や語彙力は発想の源になります。以前は国語を苦手とする理系の生徒もいましたが、R-プログラムの実施を通じて、そうした抵抗感は薄れてきています。近年の大学入試では、数学においても読解力がなければ問題の意図をつかみにくい出題が増えています。子どもたちの読書量が減少しているといわれる昨今、文章を読んで理解し、考えをまとめて発表する力は、社会に出てからも必ず求められます。本校ではR-プログラムにとどまらず、全ての授業で教科横断的にこの取り組みを意識し、実践しています」(大場校長)

少人数制の英語教育
基礎学力の定着を優先

 もう一つ力を入れているのが英語教育だ。中学3年間は英会話の授業を含め、週7~8時間の英語授業を設定。ネイティブ教員による英会話の授業は10人程度の少人数制で行い、発話の機会を増やしながら「英語で意見や意思を伝える」能力を育てている。

 さらに英検スコアを活用できる推薦入試が増加しているため、中学卒業までに英検3級(特進クラスは準2級)以上の取得を目標としている。夏休みや年3回の英検受験前には「英検対策講座」を開催しており、英語入試で入学した生徒の中には、中学3年次に準1級を取得する生徒も現れている。

約5万冊の蔵書を誇る図書館。自主学習にも最適

「無理な先取り教育を行わないことも、私たちの特徴の一つです。中学では一部の教科で先取り授業を取り入れているものの、基礎学力の確かな定着を重視し、生徒の成長段階に応じた指導を行っています。手帳を活用した自己管理の習慣付けや、苦手や遅れを積み残さないためのフォローアップ講習も実施しています。また、受講者の少ない教科でも授業を開講し、英作文や小論文の添削など受験対策にも丁寧に対応しています。こうした手厚い支援により、校内で受験準備を完結する生徒も多くいます」と大場校長は自信を見せる。